特定非営利法人"遊びとしつけ"推進会

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遊び込み体験講座

NPO法人“遊びとしつけ”推進会「おもちゃ・子育てアドバイザー養成講座」
遊び込み体験講座のご案内

専門職の遊び込み体験談

日時

最新の遊び込み体験講座の情報はこちらのページからご確認下さい。

会場

東京会場
〒130-0015 東京都墨田区横網1-6-1 KFCホール
国際ファッションセンタービル両国2F (JR両国駅)
(開場14:00〜)
電話:03-5610-5801

募集人数

30組(0歳から6歳くらいまでのお子さんと親)

お申込先

東京会場 : 育児カレッジ FAX 0424-86-6581
氏名(親)電話番号、年齢、人数をFAXでご連絡ください。

主催
NPO法人“遊びとしつけ”推進会 http://www.asobitoshitsuke.or.jp/
協力
NPO法人”遊びとしつけ”推進会認定
「おもちゃ・子育てアドバイザー」
育児カレッジ http://www.ikuji.org/

※遊ぶ力は学ぶ力です。現在溢れんばかりのおもちゃがある家庭の中で、おもちゃで遊ばない子、遊べない子、遊ぶ力が弱い子が多く育っています。子どもの自我が強くなり、自己抑制の力を育むことが極めて大事となる、いわゆる「2歳児」という子育てでもっとも難しい時期に直面し、多くの母親たちは「しつけ」「接し方」に悩んでいますが、遊び込みをすればポイントがつかめます。是非ご参加ください。

主催
"遊びとしつけ"推進会認定「おもちゃ・子育てアドバイザー」
協力
特定非営利活動法人"遊びとしつけ"推進会 HP: http://www.asobitoshitsuke.or.jp/
育児カレッジ HP:http://www.ikuji.org/
ブーマリングスなど優良おもちゃ 基本テキスト「遊びとしつけ」

専門職の遊び込み体験談

「専門職の遊び込み体験談」    子育て支援について

おもちゃ・子育てアドバイザー  奈良県  看護師 山田晃子

私は、以前、病院で看護師として新生児病棟に、勤めていました。新生児病棟でかかわった母親は、退院後に迎える子どもと一緒の生活の不安を話されるものの、それよりも子どもを出産したうれしさ、喜び、子どもに対する愛おしさなどが強いという印象を持っていました。私は、その後、小児科病棟に移動になりました。その時印象に残ったのは、新生児病棟とは異なる、疲れている母親たちの存在です。もちろん、子どもが病気になったことによる母親の疲労、心配もあります。しかし、それは、子どもの病気によるものというよりも、日常から育児や子育てに疲れている、あるいは子育てをする力が低いのかなという印象を持ちました。入院している子どもの母親の中には、子どもに目が向かないのか気が回らないのか、関心が低いのかなと思うことが時々ありました。子どもが生まれた時の母親の様子と、子どもが成長したときの母親の様子の違いに、私も戸惑いました。講義でも先生が話されていましたが、多くの母親が孤立化し、育児の不安や困難感を抱いていると思われます。

このような母親に対して、病院に勤務する看護師としてどのようなことができるのか考えました。病院では出産後、母親にお風呂の入れ方やミルクの作り方などの技術は、説明しますが、子どもを育む、たとえば遊び込みなどについては、説明しません。まずは、妊娠中から母親の指導を行います。そして自宅に戻り、一か月健診の時に、遊び込みや子育てについて指導、相談できるような時間を設けます。その時の母親の不安が強い場合は、地域の保健センターに連絡するなど関係機関同士の連携を強くする必要があります。またその時には、同じ時期に生まれた子どもの母親同士が交流できる場を設けるなど母親同士の横のつながりも強くすることが大切であると考えます。さらに子どもが入院した時も、子どもの病気の治療だけでなく、育児や遊びについて振り返る機会として、遊び込みを子どもと行うことも意義があると思います。そのためには、おもちゃ・子育てアドバイザーの資格を持ち、子育て支援に積極的に関わる看護師が増える事を願っています。

「遊びとしつけ」「遊び込みの重要性」 〜母性行動の発現と母性行動の維持〜

大西鐘壽  香川医科大学名誉教授、前高松短期大学保育学科教授、育児カレッジ顧問

「個体発生は下等動物から高等動物までの系統の発生の短縮された速やかな反復である」という概念が20世紀初頭にHaeckelにより導き出され、最近のヒトゲノムプロジェクト等の成果により立証されつつある。ヒトの個体発生は受精に始まり胚芽・胎児の子宮内生活から出生を転機として環境が激変する新生児、次いで、乳児・幼児・学童・思春期の青年から成人へと進行する。如何なる時期からヒト以外の哺乳類から決別してヒトに固有な個体発生が許されるかが中心的課題であるが、これはヒトの脳の形態的・機能的発達の知見から三歳以降と考えられる。

系統の発生の頂点に位置している霊長類のみに認められる「前頭前野」は前頭前連合野ともいわれヒトの場合、丁度ヒタイ(額)の裏側の脳表面に存在し、ヒトで際立ってよく発達し、全皮質の約30%を占め行動の意図や立案に関与し「心の座」と考えられている。この前頭前野は記憶や学習、視野や聴覚などの五感を司る各領域との間に神経回路網により機能的並びに形態学的に結合している。遺伝的プログラムによりあらゆる可能性にも対応できるように過剰に準備された神経回路網は幼少時に調和のとれた愛情にあふれた適切な種類と強さの刺激が外界から加わることによりバランスの取れた円満な人格となるよう前頭前野を中心に据えた神経回路網が形成される。しかしながら、この事実を無視しテレビ・ビデオによる子守りや偏った刺激が加わると必要な神経回路網が消失し歪んだ回路網が形成されてしまうのである。仮に臨界期を過ぎてからそれに気づいて適切な刺激を加えても遅れを取り戻すことは極めて困難である。その結果全く期待していない偏った人格の人間形成がなされることになる。以上の理論を具体的な例に当てはめて述べてみたい。

知情意と称される人間の精神活動の根本となる「知性と感情と意志」の三要素は三角形の辺の長さに喩えられ、本来各辺は凡そ同じ長さからなる正三角形であるべきとされてきた。しかし、近年知性が他を凌駕することが優れているとする、いわゆる有名大学への入学が人生の最終目標であるかのような皮相で短絡的な価値観が日本の若い母親の間で多く認められると指摘されている。また、母子による「遊び込み」が必要な時期にテレビ、ビデオを長時間見せたり、歪んだ早期教育をしたりしている。さらには、従来、経験したことのないような神経回路網を持った歪んだ人格の持ち主が出現し、奇異な行動をする子どもたちや、理解に苦しむ若年層の事件が次々と起きマスコミを賑わせている。

このヒトの精神神経の働きを最も特徴づけている心の座である前頭前野を中心とした神経回路網が豊かに発達するためには、知情意に代表される脳の色々な働きの中枢と前頭前野との調和のとれた神経回路網の形成が必須である。それには乳幼児期を通して母性愛という無償の愛に包まれて遊びの天才である子どもによる無心の遊びがその基盤となっている。

換言すれば内分泌機構により発現した母性行動は「遊び込み」による子から母へ発せられる刺激により母性行動の維持が母の心に惹起され、その結果として児の心にWinnicott 先生が強調されている「基本的信頼(basic trust)」が成立すると解釈される。かくして、子どもの本質である遊びと遊びの道具としての良質のおもちゃが必須である所以である。

赤ちゃんが何かを訴えている 〜母性行動の発現と母性行動の維持〜

赤ちゃんは、乳児期にどんな扱いを受けたかは、その人の一生の行動に影響します。

哺乳類動物の行動は学習(模倣)により獲得されるからです。この大切な乳幼児期に母と子の基本的信頼が築かれるからです。赤ちゃんは世話をしてくれる相手がどんな気持ちで自分に接しているか、ぜんぶ頭の中に入っているのです。本当の意味での無償の愛をうけた赤ちゃんは、基本的信頼関係を確立していくのです。今、日本ではこの大事な事が非常に疎かに扱われているのです。

では、基本的信頼関係を確立するにはお母さんは、どんなことをやればよいかというと、まず(赤ちゃんが正常に生まれたならば)お母さんはできるだけ早く赤ちゃんを抱き、次にお乳を吸わせることです。赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことによって分泌されるオキシトシンとプロラクチンというホルモンによって母性行動が発現します。ホルモンの作用で働き始めた母性行動の中枢が、次第にホルモンの働きではなく、赤ちゃんを世話することによって、五感が刺激され、お母さんの母性行動の中枢が興奮するようになります。生まれた直後の母性行動はホルモンの働きで支えられています。言い換えれば、妊娠やお産に関係して作られるホルモンで母性行動は発現し、その後の母性行動は赤ちゃんから受ける色々な刺激でだんだんと母性行動が支えられる、言い換えれば赤ちゃんから受ける神経刺激により母性行動は維持されるように変化していきます。「遊び込み」が重要な所以です。

赤ちゃんは、基本的信頼を築き心の拠所を得て、その次に自立に向うのです。この段階を通らないと子どもに自立心が芽生えず、いつまでも離れる事が出来ないのです。育児というのは、最終的に子どもが自立して生きていくことが出来るように学ばせることです。生まれてきた赤ちゃんにとってはお母さんしか頼る人はこの世にいないのです。育児とは、一方的にお母さんが赤ちゃんの世話をして育てるのではなく、赤ちゃんの世話をすることにより赤ちゃんからお母さんの身も心も育ててもらうように仕組まれているのです。

 全ての愛の原点は母性にあります。母乳を与えていれば、すべてがうまくいくわけではありません。お母さんは母乳を与えながらテレビを見たり、よそ事を考えたりしていると直ぐに赤ちゃんは感知してしまいます。非常に敏感なのです。お乳をやりながらあやしたり語り掛けをし、「遊び込み」をして、子どもに丁寧にかかわってあげましょう。三歳までは、人工的に作られたテレビ、ビデオ、ゲームは極力避けましょう。なぜなら、この時期は系統発生の短縮された速やかな反復が行なわれる時期に相当し、脳の働きは進化の過程で経験したことの反復をする時期なのです。音声と平面な画像という偏った刺激だけが入力されると脳の自然な発育が妨げられてしまうのです。お母さんは適切な時期に、お母さんから発せられた自然な刺激を与え、子どもの脳を歪んだ刺激から守ってあげてください。

「専門職の遊び込み体験談」     遊びこみについて

〜おもちゃ・子育てアドバイザー養成講座に参加して〜

広島県呉市 村上千絵 保育士

 保育現場において「幼児になっても遊びこめない子どもたち」が増えたと感じ、“発達をやり直したらいいのでは”と思いながら保育園としての取り組みにまで広げることができずにいたところ、ホームページでこの講座を知り飛びつくように申し込みました。

著名な講師の方々の講義では「母子の絆」への熱い思いが伝わり「遊びこめない子どもたち」のひとつの側面がここにあると感じました。また、実際の遊びこみを体験し、発達に応じた質のいい玩具に触れることができ、恥ずかしながら私も含め今の保育現場の質の貧しさに打ちのめされました。昼食交流会では各地域から参加された方がたと情報交換ができ、夕食交流会では「経験と勘に理論の裏打ちができたと思うから、この講座で学んだことを持って帰って頑張りなさい。」と励ましていただきました。

そして現場に帰り、11月の保護者会・1月の保育参加の日では、現在の子どもの発達の様子やお気に入りの玩具、それによって何を育てたいかを志田先生の資料を使わせてもらって具体的に伝えたり、実際にわが子と向き合って楽しんでもらったりしました。始めは表情が硬かった母親やどう遊んでいいか困っていた父親も、保育士と子どもが無邪気に遊びこむ姿を見て次第に表情が緩み、わが子の笑顔を引き出そうと関わるようになりました。皆さん「楽しかった」「家では見たことがないわが子の姿が見られた」「たかがオモチャだけど意味があるんだ」と喜んでもらいました。また、職員会議の場で、行事の報告をきっかけにして“発達に応じた遊びこみ”の重要性を伝えることができ「あそびの学習会を持ちましょう」というところまで持っていくことができました。(実現はまだですが…)

“発達をやり直したら…”と思いながら取り組みが広がらなかったのは伝える言葉を持たなかったからだと気付き、今回の受講でその言葉をもらうことができました。広島から東京へと遠方ではありましたが、参加できて本当によかったです。志田先生の著書や資料、講座の資料を携えて一人でも多くの保育士仲間や保護者に伝えていかれるように頑張りたいです。ありがとうございました。

※実行力に感心します。自分の力を信じできる範囲でやれそうな事をやってください。行動すると伸びます。自分に力がついてくるのがわかります。正しいことをやり続ければ、必ず道が開けます。おもちゃ・子育てアドバイザーは人柄が磨かれていくのです。志田

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