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育児学級の開設
母子の絆・親子の絆と遊び込み技法の重要性
志田紀子 育児カレッジ会長 2014
特定非営利活動法人“遊びとしつけ”推進会副理事長
「健全な愛着と信頼の絆」は子どもの心の発達にとって、なくてはならないものです。
「質の高い充実した親子のふれあいの時間、つまり「遊び込みの時間」がすべての親子に必要です。早い段階からの、遊び込みの時間の中で健全な愛着と信頼の絆は深く育まれ、それは将来の学習の基盤となります。
「遊び込み技法」
遊び込みとは、親と子が一緒に遊ぶことを通じて親と子の心のつながりを強くするための技法です。楽しみながら子どものバランスの良い発達を促す方法・遊び込み技法の具体的実践方法は、教育に関心が高い現在の親達が切望しているノウハウです。しかしながら、日本の親達には発達やディべロプメンタルトイズ(発達を促すおもちゃ)の知識が全くありません。一方で「遊び込み技法」を身につけた親達は育児が楽になり楽しんでいます。
親達は子どもの発達段階がつかめない状態で苦しんでいます。
遊び込み技法を知らないために「発達段階にあったしつけ」も知らず、「遊ぶ力=学ぶ力がない子どもと子どもの心が読み取れない親達の家庭」が非常に多く、月齢が進むに従って育児がつらく困難となっています。遊び込みはインナ―ディべロップメント=内面発達の世界なので、子どもを信頼して心を込めて関わり子どもから学ぶのが一番確かな方法です。
2013年「健全な愛着と信頼の絆を深める方法」を映像で見ることが可能となりました。
2014年「産科施設で育児学級」が開設されました。
育児学級開設は先輩母親から後輩母親への深い思いやりの精神が受け継がれ、2013年に「育児手帳DVD・育児手帳冊子」が完成した事によって、25年間かかりましたが、「妊娠中に遊び込み技法に出会いたかった」という母親達の素朴な願いが実現しました。
母子の絆・親子の絆が希薄な事が子どもの問題の根っこです。
育児カレッジ・NP0法人“遊びとしつけ”推進会は、母親達、小児科医、産婦人科医、専門職、行政関係等が協力し、25年間、子どもの健やかな成長発達を支援してきました。
今、「妊娠期から出産後迄一貫した育児の基本的ノウハウを提供する子育て支援」が求められています。核家族、メデイア機器の家庭への浸透等、育児環境の変貌があります。親達は育児の基本的ノウハウも知らず、発達の知識すら誰からも教えてもらえない状態であり、不安な精神状態のままで育児を始めています。子どもの心を育てるのが難しい時代です。
子どもの心が歪んで発達することがないように、早い段階で予防的な対応が重要です。
育児学級内容
育児学級 Aクラス・Bクラス(妊娠中の方、4か月までの親子が対象)
- ようこそ、育児学級へ
- 妊娠中〜生後4か月頃迄は非常に大事な時期です。
「遊び込み技法」を身につけると、育児が楽で楽しめます。
赤ちゃんの発達段階や遊び方を知っておくと、楽しい育児の第1歩を始める事ができます。妊娠期から出産後迄一貫して育児学級があなたの育児を支援しますのでご安心ください。
育児学級1時間の内容
- 10:00〜10:10
- 主催者の挨拶 「遊び込み技法」の紹介、簡単な自己紹介等。
- 10:10〜10:20
- 「遊び込み技法」育児手帳DVD 第1章 第2章迄を上映。
育児の基本的ノウハウ・遊び込み技法を学びます。 赤ちゃんの発達段階と遊び方・接し方を学びます。 - 10:20〜10:40
- 育児手帳冊子 P1〜P5迄を一緒に、順に読みましょう。
- 10:40〜11:00
- お誕生からの、発達を促すおもちゃを見たり触ったり、あやしたりします。皆で仲間になって育児を楽しみましょう
アンケートのご記入にご協力よろしくお願いいたします。
育児学級参加者の方へ
今日は、育児学級にお越しいただきありがとうございます。
途中、席を立たれても大丈夫です。
・トイレは、会場を出て左、一回に降りて院内に向って手前の右側にあります。
・授乳室は ・オムツ替えは
その他、ご質問がありましたら、お気軽に担当者に声をかけてくださいね。
育児学級担当者より。
※遊び込み技法 育児手帳DVD 育児手帳冊子、育児学級、養成講座等にご関心がある方は育児カレッジHP・NPО法人“遊びとしつけ”推進会HPをご覧ください。
育児学級感想文 母性が引き出され、変わる母親
遊び込みで、 1人の母親の母性が引き出され変わって行く様子を見て、感動しました。
育児学級担当リーダー
育休中の小学校教師、7歳、0歳の母、遊び込み歴6年
生後3か月位の赤ちゃんが仰向けに絨毯に寝転んでおり、母親はそばに座っていました。
最初は、我が子が口にくわえて長い時間ブーマリングスを離さずにいる様子を見て、その母親は「そうしてこんなものが面白いのだろう?」といったいぶかしげな表情をしています。それから母親はブーマリングスを手に取りずっと見つめ「どうやってあそぶのだろう?」と考えながら握ったり手で揺らして見たりするのです。すると、カチャカチャという音、鮮やかな色の本物のおもちゃに少しお母さんの表情が緩みます。そして、そのまま我が子の目の前で、カチャカチャと振るのです。赤ちゃんは、待っていたとばかりに満面の笑みで母親を見つめます。そして、会話を交わすようにお母さんは「あぁ、これが楽しいのね」と心からの笑顔を赤ちゃんに返します。自分なりに試行錯誤しながら赤ちゃんと触れ合っているその姿は、まさに遊び込みであり、母子の絆が遊びを通して強くなった瞬間でした。私はその光景を見て感動しました。「あぁ、これだ。このやり取りが子を思う母性を引き出し、子どもを豊かに成長させて行くエネルギーになって行くのだ」と改めて実感しました。
山本雅子先生のお話にもありましたが、どんな時でも、乳幼児期の母子関係というのは大事で、子どもが成長しても基礎となっているという事を感じました。
この育児学級は、妊婦や乳児の母親だけでなく、小学生の母親達の心にも響く内容だと思いました。大きくなった我が子に悩んでいる母親達は多いです。たくさんの母親達が、目の前に溢れている情報や価値観だけに振りまわされ、しんどい思いをしています。目には見えないけれど、すべてを包み込む確かなもの、遊び込みに出会えるキッカケとなって欲しいと思っています。
- 育児手帳DVDをうなずきながら真剣に見ていた妊婦さん達。
- 発達を促すおもちゃに触れて喜び、遊びに夢中になる我が子を見て笑顔でいる母親たち。
- 赤ちゃんの目を見つめ、一緒に寝転んで目と目を合わせて遊び込む産婦人科医の笑顔。
- 居心地の良い雰囲気の中でスタートし、自分自身の意識が引き上げられた充実した一日となりました。
- 参加者達のやさしい表情に私まで幸せになりました。
母子を支援育成する行動を起こす人達が増えると、親子の心は健やかに育つでしょう!
育児手帳DVD視聴感想文
妊婦さんと生後4か月頃迄の母子の触れ合いの体験は重要な意味があり、体験は身につく。 出産後の母子に対して深い思いやりがある産婦人科医、小児科医、保育園等は母親達の心強い味方となって、その後の育児を支える基盤となります。
妊婦さんの感想文
- 赤ちゃんの反応がおもしろいと思った。父親にも育児手帳DVDを見てもらいたい。
- 自分の子どもが生まれたら、遊び込みをしてみたいと思った。
- 育児手帳DVDは簡潔でわかりやすい
- 里帰り出産なので夫婦二人に戻った時が不安。
- 育児手帳冊子を読むよりも、育児手帳DVDを見た方がわかりやすかった。
- 育児手帳DVDで赤ちゃんの遊ぶ様子を映像で見ることができて勉強になりました。
- あかちゃんの成長の様子を見ることができたので良かったです。
- 育児手帳冊子を、参加者全員で順番に音読したので頭に入った気がします。
- 実際に育児学級では赤ちゃんや子どもに触れ合うことができた。
- 赤ちゃんの時期のおもちゃに触ったり見たり、赤ちゃんが遊ぶ様子が見れて楽しかった。
- 勉強になりました。
- 生まれたら遊び込みを実践してみたいと思いました。
- 月例ごとの成長を映像で見て非常にわかりやすかった。
- 自分なりの遊び込みを身につけ育児に役立てたい。
- 他のお母さんと共に育児手帳冊子を順番に音読することで、協調性を感じた。
- 子育てする上で、たくさんのコミュニケーションを図っていきたい。
- 4か月までの遊び込みがとても大事な事がわかった。
- あやしたり、お話したりして、親子の絆をしっかり作って行きたいと思った。
- 初めての子育てで、不安も一杯あるけど、しっかり子どもに関わって行き、こころにゆとりを持って楽しく子育てして行きたいと思いました。
- 父親の協力も大事で、自分もいっぱい、いっぱいにならないよう楽しんで、一緒に遊んで、ゆっくり子育てして行けたらいいなと、思いました。
生後4か月までの子どもの親
- (3か月)「このような育児手帳DVD・育児手帳冊子に出産前に出会いたかったなァ」と思った。
- 4か月頃迄が遊び込みの大切な時期だと聞いたので、家での遊び方を少し変えてみようと思った。父親とのコミュニケーションの時間も大切にしたい。
- (5か月)子どもとの信頼関係が大切とあったが、子どもを信頼するということが印象的だった。
- 子育ては、赤ちゃんと一緒に生活することで、誰でも簡単にできるという事を育児手帳DVDの中で言われると、自信につながると感じました。
- 父親に、もっと育児に協力してもらおうと思いました。
- 子どもとの関係を密にして接することが、とにかく大切だと感じました。
- 生後4か月頃迄が大事だとわかり第2子の時には目を見て話したりしようと思いました。(育児手帳DVD・育児手帳冊子をご希望の方は育児カレッジHP等をご覧下さい。)
1 育児手帳DVD視聴感想文 遊び込みを実践してきた親達、専門職達
- 「妊娠中に見たかった」小児科に予防注射で集まった母親全員が言った言葉です。
- 妊娠中の何も育児にイメージがない時に育児手帳DVDを見ることは価値があります。
- 親子に優しさが一杯溢れていて、「妊娠中に出会えたら幸せだな〜」と思いました。
- 衝撃を受けました。是非育児学級で見せてあげ、「遊び込み技法がある事」を知らせたいと思いました。自分が知らない遊び込みの奥深い世界を見せていただき感謝しています。
- 若い時、沢山の育児書を読んで混乱して、そのまま育児が終わった感じでした。今、本当に「育児手帳DVDを1枚、手元に持っていれば良かった」と思いました。52歳
- 「生まれたばかりの赤ちゃんには神秘的な能力がある」に始まるこのDVDを見て0歳からの育児と教育の基本が、美しい画像、優しい語り口、可愛い赤ちゃんに惹きつけられながら良く理解できました。全体の構成がしっかりしていて「気持と頭にすとん」と入りました。第4章の「遊び込み10のステップ」で理解がさらに深まりました。「健全な愛着と信頼の絆」は子どもにとって大切であり、大人にとっても大切だと思いました。
- 育児手帳DVDを身近に持つ事ができるので、産婦人科医 小児科医、保育園等に、遊び込みが広がり、日本中に広がる可能性を感じました。
- 全身が包み込まれる様な優しさを感じました。素晴らしい育児手帳DVDの完成に、心より感謝しています。早速、担当している母親学級で見せることを決めました。
- コメントがシンプルに入っているので、見せるだけで説明がいらないと思いました。
- 自分の孫の代迄、大事な家宝にして次の世代の娘、息子、その子ども達に手渡します
- 「百聞は一見にしかず」30分間にまとめられているので忙しい母親でも見る事ができ、時間がある時に、繰り返し見る事で自分のペースで学んでいく事が可能だと思いました。
- 映像だとわかりやすい。悩んだ時、何度も振り返る事ができるので助かります。
- 映像に出てくる遊び込みの様子を見ていると、心の奥で何かがざわめきはじめました。
息子との温かい思い出が蘇ってきました。手元に置いて時々見れるので有難いです。 - 赤ちゃんの生き生きした表情、しぐさに癒されました。短くまとめてあるので繰り返し見たくなりました。小学3年で遊び込みに出会い、遊び込みが上手く出来ませんが、遊び込みのかけらが自分達親子にもあることに気が付き喜びと小さな自信が湧きました。
- 大事な部分が視覚と聴覚ですっと入るようにわかりやすく伝えられていると感じました。
この貴重なDVDを身近に持つ事ができてとても嬉しいです。遊び込みが日本中に広がって行く可能性を感じます。動画・雰囲気が明るく誰でも受け入れやすいと思いました。 - 映像はわかりやすく優しさで溢れていました。「子育て大変ね」から「子育てって楽しいよね」と言える世の中に変わって欲しいと願いました。遊び込み技法が広がるように。
- 映像で見る事ができるので遊び込みがわかりやすかった。「待つ」と言う言葉が印象的。
- 志田先生が心血注いで完成して下さった貴重な「育児手帳DVD・育児手帳冊子」を次に続く私達が受け継ぎ、活用して周囲の親子を支援する使命があると思いました。
今後、どのように活かして行くか、しっかり考えたいと思っています。 (小児科医)
育児手帳DVD 視聴感想文
遊び込みを知らないで、「育児手帳DVD」を初めて見た親達の感想文
「見て大事なポイントをつかんだ」と「自分で実践して身についた」は全く違う事です。
「遊び込みを実践して発達段階がつかめました」と言える迄、遊び込みを実践しましょう
育児は実践
- 妊婦
遊び込みをすることによって、赤ちゃんの発育が良くなることが分かりました。 時期(月齢)によって、どんな遊び込み方が良いのか分かって良かったです。 - 生後4か月 5か月母親
子どもにとって遊び込むということが、いかに大切か分かりました。 どのように遊ばせたら良いか分からず、困ってしまいましたが、まずは手に物を握らせる。鮮やかな色のものを見せる。そういうことから取り組もうと意欲が湧いてきました。 現在四か月、どういうおもちゃで、どういう遊び方をしたら良いのか分からなかった。 音の美しいものを選んでじっくり腰を落ち着けて遊んでみようと思いました。 分かりやすい。かわいいDVDだと思いました。 - 生後7か月 母親
日常の子どもとの関わりや遊びが、子どもにとって重要なのだと感じるDVDでした。
テレビ等に頼らず、もっともっと子どもと関わっていきたい。 - 生後10か月 母親
初めて知ることが多かった。生まれて早いうちからたくさん遊んであげることが、子どもにも親にも大切だという点が心に残りました。 - 1才7か月 母親
遊び込みが、学ぶ力、コミュニケーション能力を育てると知ったので、これからもしっかり子どもと向き合って一緒に楽しんで遊び込みをしたいと思いました。 - 2歳2か月 母顔
外で遊ぶことが多く、室内での遊びがマンネリ化していましたが、室内遊びも、テレビ、DVD、スマホ、iパッド等に頼らず、もっと工夫していきたいと思いました。 - 3歳 1歳 母親
子どもはお母さんが向き合ってくれるだけで、こんなにも心の安定があるのかと知りました。お姉ちゃんが妹をたたくので、育児に悩んでいました。下の子ばかりにかまうのではなく、1時間でも時間を決めてお姉ちゃんの相手をしようと思いました。 - 4歳 1歳 母親
文章が全部に書いてあるので分かりやすいと思いました。遊び込みというのは、初めて知りました。結局は、よく子どもを見ることが大切だということかなと思いました。 自分は子どもが乳児期どのように接して遊んできたのかを考えさせられました。
子どもの遊びとの関わり方をもっと大切にしていきたいと思います。 - 3歳2か月 生後6か月 母親
育児に必要なことが、分かりやすく紹介していると思いました。子どもと遊ぶ時間を持ちたいと思いながら、日々のことに追われ、十分ではなく、どうすれば子どもも自分も満足できる時間を共有できるのかと思っていました。また、一日の中で短時間でも子どもと向き合って遊ぶ時間を持ち、その中で子どもの反応や変化を見ていけたらと思いました。そうすることで親子で楽しい時間を持ってみようと思います。